ワイン通がよく言うボルドーの右岸と左岸ってなに?
2017/11/02
ワイン通がよく言うボルドーの右岸と左岸ってなに?って思われている方
けっこういらっしゃると思います。
今回はボルドー地方の右岸と左岸についてまとめていきます。
右岸と左岸って?
どっちが右岸でどっちが左岸なのって思いますよね。
それは川の水が流れていく方向を向いて
右手を「右岸」、左手を「左岸」と呼びます。
こちらのサイトでも画像付きで詳しく書かれています。
右岸、左岸 - 国土交通省 東北地方整備局
ボルドー地方の三本の川
ボルドー地方には三本の川が流れています。南の方から流れるガロンヌ川
東から流れるドルドーニュ川、ボルドー市の北側で交わり
ジロンド川と名前が変わります。
ジロンド川はそのまま北へと流れていき、そのまま大西洋に流れ込みます。
右岸と左岸の特徴
右岸
右岸は粘土質の土壌でよく知られています。
右岸はメルロ、左岸はカベルネソーヴィニヨンと言われるように、
この粘土質土壌をメルロは好みます。
ドルドーニュ川右岸でメルロはたくさん植えられておりますが、
メルロは人気品種なので世界各国で植えられています。
カベルネソーヴィニヨンに比べ渋みは穏やかで、優しい味わいの赤ワインに仕上がります。
ボルドー右岸の2大産地はポムロールとサン・テミリオンです。
5大シャトーより高い値段で売買されているペトリュスやオーゾンヌもボルドー右岸のポムロール(ペトリュス)
サン・テミリオン(オーゾンヌ)にあります。
割と小規模の生産者が多く、生産量も限られているため高い値段で取引されています。
ボルドー右岸のおすすめシャトーも後日書きます。
左岸
左岸は砂利質の土壌で水はけがよいことで知られています。
このような土壌はカベルネソーヴィニヨンが好む土壌とされています。
カベルネソーヴィニヨンは皆さんよくご存じのぶどう品種でもあります。
しっかりと濃い渋みも多くファーストアタックもしっかりしています。
ボルドー左岸の2大産地はメドックとグラーヴです。
その中にもポイヤック村(5大シャトーが3つあります)やマルゴー村、サンジュリアンなどの
有名ワインを産出するシャトーが多くある地域です。
ボルドー左岸のおすすめワインも後日書きます。
まとめ
- 川の水が流れていく方向を向いて右手を「右岸」、左手を「左岸」と呼ぶ。
- 右岸は粘土質の土壌を好むメルロ
- 左岸は砂利質を好むカベルネソーヴィニヨン
- 右岸は規模の小さいシャトーが多く希少価値のあるワインになる
- 左岸は5大シャトーのような有名シャトーが多い
いかがでしたでしょうか。
フランスに行かれた時はパリから一番近いシャンパーニュ、有名なボルドーなど回るのもいいですね。
私も飲んで食べて走るメドックマラソンにも参加したくなりました。