知っておくと便利なワインのホストテイスティングをするときのポイント
2017/11/02
レストランでワインのボトルを注文するとソムリエはグループの仕切り役・主催者(ホスト)に少量のワインを注ぎます。
これは味見のために少しワインを注ぎホストにテイスティングをさせます。
これをホストテイスティングと言います。皆さんもレストランで一度はこのようにホストテイスティングをしなければいけないシュチュエーションになったことがあるのではないでしょうか。
ホストテイスティングをする理由は注文したワインが品質上問題ないか客が確認することが目的です。
ホストテイスティングの流れ
まず、チェックするポイントは外観です。
その次に香りを嗅ぎ、最後に口に含んで欠陥がないか確認します。
外観は濁りがないかを確認します。濁りがあると保存状態が良くなかった可能性があります。
しかし、最近は自然派ワインや無濾過のワインが流行っており、濁っているから欠陥だという判断は難しくなっています。
香りは不快な香りがしないか確認します。
よく言われるブショネは濡れた段ボールや新聞の香り、カビ臭い香りがした時はブショネの可能性があります。
最後に口に含んで確認します。これも不快な味わいではないか確認します。
ただ、美味しくないからワインを交換してくださいとは言えません。
ワインが本来の味わいではなく、欠陥がある時だけソムリエに言うようにします。
また、ブショネなどの品質トラブルがあるとホストが判断しても、ソムリエやソムリエールが同意してくれなければ交渉は難しくなります。
ブショネとは
ブショネはコルク臭とも言われる代表的なワインの品質不良で、コルクの欠陥の香りがワインに移ったものでカビ臭さをワインから感じます。
ざっくりというとコルク内部に生えたカビ臭さがワインに移った状態です。
カビ臭さの程度はそれぞれのボトルで異なり、ひどいものでは、ワインの果実味などを感じず、不快な香りだけ強調されてしまいます。
現在流通している天然コルクのワインの5%はこのブショネが発生していると言われますが、技術の向上により年々、減少してきています。
また、ブショネのワインが多くなってしまった生産者はスクリューキャップなどに切り替えて対応しているところもあります。
レストランでワインに不快な香りを感じたら、ソムリエに確認してみるのもいいでしょう。