赤ワイン用ぶどう品種
2017/11/02
カベルネ・ソーヴィニヨン
世界中で最も人気があり、栽培面積も広い黒ぶどう品種です。
フランス南西部ボルドー左岸が有名な産地ですが、カリフォルニア・ナパヴァレーやイタリアなどでも、このカベルネ・ソーヴィニヨンから高級ワインが生産されています。
カベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランの交配品種であり、色が非常に濃くタンニンの強いワインとなり長期の熟成にも耐えるワインが造られています。
カシスの香りや、獣臭のするものもありますが、未熟のカベルネ・ソーヴィニヨンからできたワインはピーマンのような青臭さがあります。
メルロ
フランス南西部ボルドー右岸が最も有名な産地で、とても重要な品種になりますが、このメルロも世界中で親しまれ栽培されています。
渋みは中庸で酸味は穏やか、果実味のある丸いワインに仕上がります。
香りに特徴がないため、ブラインドテイスティングでは分かりにくい品種のひとつでもあります。
シャトー ル・パンなどに有名で高級なワインはこのメルロが主体で造られています。
カベルネ・フラン
フランス南西部ボルドー地方原産の重要品種で、カベルネ・ソーヴィニヨンの親にあたります。
一般的には他のぶどうの補助品種としてブレンドされることが多いぶどうですが、フランス北部のロワール地方では主役として栽培されています。
カベルネ・フランもカベルネ・ソーヴィニヨンと同様にピーマンのような野菜っぽい香りがします。
この味わいは好みが分かれるところでしょう。
ピノ・ノワール
カベルネ・ソーヴィニヨンと並ぶ高貴ぶどうとしてワイン飲みの間で親しまれているぶどう品種です。
主要な栽培地域はフランス・ブルゴーニュ地方で高級ワインが造られていますが、ニュージーランドやチリなど全世界で栽培されている重要な品種です。
ドイツではシュペートブルグンダーと呼ばれ、ドイツやニュージーランドのピノ・ノワールも世界で評価されています。
ガメイ
日本で11月の第3木曜日に解禁されるボジョレー・ヌーヴォーのワインを造る品種で、ブルゴーニュ地方南部で広く栽培されているぶどうです。
渋みが穏やかで、酸味が多く、軽くてフルーティーな若のみタイプのワインとなります。
シラー
コート・デュ・ローヌ地方やフランス南部、オーストラリアなどでも広く栽培されているぶどうです。
オーストラリアや南アフリカではシラーズと呼ばれており、色が濃く、渋みの強いワインになり、香りには胡椒のようなスパイシーなニュアンスがあります。
単独でワインになることもありますが、ブレンドされることもあり、長期熟成にも耐えるワインに仕上がります。